CHECK UP診断と調査

私たちは毎年2,000本以上の様々な種類の樹⽊に対して診断と観察を⾏い、そこから得られた情報を検証しています。また検証の結果により⽣育⾯や安全⾯に⼤きな影響を与える可能性がある症状や状態に対して必要に応じて専⾨的な調査を⾏っています。

樹⽊の診断

樹⽊の外観と周辺環境を注意深く診断することで、その樹⽊が晒されている問題を⾒つけ出すことや考察することができます。また、更にその問題の詳細を明らかにする場合は専⾨的な調査を⾏います。

健全性(⽣育⾯)
  • 葉の⾊・⼤きさ・枚数(量)
  • ⽊の形(樹形)
  • 病害⾍の被害
  • ⼟壌の状態
安全性(安全⾯)
  • ⽊槌による打診
  • 枯枝などの落枝
  • 空洞・裂けなどの外傷
  • 根元の状態
  • 不⾃然な揺れ

樹⽊内部の調査

樹木は外傷の大きさや樹木内部が空洞化することで倒木や幹が折れる危険性が高くなる場合があります。そのため私たちはレジストグラフ(IML-RESI PD500)という樹木内部を調査する専用機械を使用し内部の空洞や腐朽と呼ばれる異常部を調査し倒木対策、幹折れ対策の提案や施工を行います。

病害⾍の調査

植物は常になんらかの病気や害⾍の被害が⾒受けられますが、その多くは⼤きな問題になることはありません。しかし外来種の害⾍や特定の病気、環境の変化などによる病害⾍の⼤量発⽣により重⼤な被害となる恐れがあります。そのような被害に対してマイクロスコープなどによる調査や専⾨機関(植物病院など)への分析や種の同定依頼をして原因の究明に努め、病⾍害対策の提案や農薬散布などの施⼯を⾏います。

⼟壌の調査

樹⽊(植物)の⽣育に最も影響を与える⼀つが⼟壌環境です。⼟の硬さや⽔捌け、⼟壌養分など⼟壌を調査することは樹⽊(植物)の⽣育を⾒守るためにとても重要な情報となります。そのため私たちは、pH/EC測定(HI9814D)、硬度調査(⻑⾕川式⼟壌貫⼊計)、透⽔調査(⻑⾕川式現場透⽔試験器)、⼟層調査(⻑⾕川式⼤型検⼟杖)、成分分析(⼟壌分析装置EW-THA1J)などから⼟壌の状態を出来る限り探り、⼟壌と樹⽊の関係性を考慮したうえで樹勢回復の提案や施⼯を⾏います。